糖尿病が浄化槽に与える影響

糖尿病が浄化槽に与える影響とは

糖尿病患者さんのいる浄化槽は浄化機能が低くなり 悪臭が発生しやすいといわれています。
実際どれくらいの影響があるのでしょうか?

糖尿病患者さんの尿のBOD負荷は重度の患者さんで 正常な人と比べると、約10倍あり、糖尿は非常に有機 濃度が高いことがわかります。

上記の数値は尿だけ比べた場合ですが、実際の浄化槽内では 薄まりますから、そこまでの負荷はかかりません。
単独浄化槽と合併浄化槽では容量が違いますから、負荷も 変わってきます。


●5人槽の単独浄化槽の場合
糖尿病患者1人いる5人家族のモデルケースでは、患者が 軽度の場合は1.2倍〜1.5倍、中度の場合は1.4〜 1.9倍、重度の場合は1.9〜3.1倍にも達するといわれて います。

ですから単独浄化槽の場合は、かなりの負荷になります。これによって 一次処理では発酵して酸が発生し、PHが低下して微生物にとって住みにくい 環境になっています。

そして、水中に溶けている空気量もかなり低くなり、2次処理(ばっき槽) では、酸欠になることもあります。


●5人槽の合併浄化槽の場合
単独浄化槽に比べると容量も大きく、その分負担は軽くなります。
重度の患者1人いる場合、5人槽のBOD負荷は1.3〜1.7倍です。
BOD濃度もトイレ以外の排水の流入があるので低くなり、合併浄化槽では 糖尿の影響は大幅に緩和されます。


●糖尿病の薬の浄化槽の与える影響
糖尿病の薬は抗生物質とは違い、抗菌作用はなく、体内で代謝され、無害な 物質になって排出されます。そのため微生物に影響を与えることはほとんど ありません。


●対策
糖尿が単独浄化槽へ与える影響は大きいです。その対策としては、 1.水洗の洗浄水の量を多くする。
2.ブロアの送る空気量を上げるか能力の大きいブロアに代える。
3.清掃の回数を多くする。
4.費用が大幅にかかりますが、大容量の浄化槽や合併浄化槽に代える。
5.強力バクテリアに代えてみる。


■単独浄化槽と合併浄化槽のBOD比較
■浄化槽使用上の注意事項
■浄化槽管理ですべきこと


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